膵臓がんプラザ
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MRI監視下の強度変調放射線治療

このシステムは非侵襲的な画像診断であるMRIと放射線治療システムとを一体化させた、いわば「放射線治療のできるMRI」と言える装置です。
 

①正常組織と腫瘍を同時に監視します
このシステムを使うと、治療直前だけではなく治療中の正常組織や腫瘍の動きをリアルタイムに監視することができ、無意識のうちに動く臓器が照射野の近くに存在していても、動きを瞬時にとらえることにより、安全に照射することができます。

②位置合わせのための余分な放射線被曝はありません
MRIは放射線を使わない画像診断装置ですので、CTのように位置を合わせるために何度も放射線を浴びる必要はありません。放射線治療の線量からすると、位置合わせのために用いる放射線の線量はごくわずかですが、放射線は使わないに越したことはありません。

③CTで見えない病変もMRIで見える
さらに、MRIはCTと異なって、腫瘍や正常組織のコントラストを明瞭に描出することができます。CTでは見えない病巣も、MRIの撮像方法を駆使することで明瞭に描出することができるわけです。より多くの放射線を投与し、可能な限りたくさんのがん細胞を撃滅するためには、周辺組織への障害を極力抑えつつも、癌にはより多くの放射線を照射する必要があります。その従来不可能とされてきた目的を達成するため、世界で初めて「放射線治療ができるMRI」が開発され実用化されたわけです。2018年4月の時点で、2000人以上の患者さんが、膵臓がんやその他の癌で治療を受けられており、メリディアンでの治療患者数は、増加の一途をたどっています。
我々は、この放射線治療のできるMRIを、MRIによる恩恵を最も受けやすい部位を中心に、鋭意、治療を行ってまいります。

 
 

参考文献

1. Goddu S, et al. WE-G-BRB-08: TG-51 Calibration of First Commercial MRI-Guided IMRT System in the Presence of 0.35 Tesla Magnetic Field. Med Phys 2012;39(6Part28):3968.

2. 膵癌取扱い規約第4版 日本膵臓学会 2017

3. Bittner MI, et al. Comparison of toxicity after IMRT and 3D-conformal radiotherapy for patients with pancreatic cancer – a systematic review. Radiother Oncol. 2015;114:117-21.

4. Zhong J, et al. Chemotherapy with or Without Definitive Radiation Therapy in Inoperable Pancreatic Cancer. Ann Surg Oncol. 2018 Apr;25(4):1026-1033.

 
 

論文のご紹介

1. Phase I trial of stereotactic MR-guided online adaptive radiation therapy(SMART) for the treatment of oligometastatic or unresectable primary malignancies of the abdomen