放射線治療は、原則として同じ部分には再び照射はできません。
例えば、膵臓がんと診断されて放射線治療を行い、同じ部分に再発した場合、たとえ初回の放射線治療から何年も時間が経っていても、同じ部位に同様の放射線治療はできないということです。それは、膵臓がん周辺の正常組織が、放射線によって障害を受け、その障害が蓄積されるからです。放射線は切り札である一方、一枚しかない切り札であるとも言えます。
それではどうしたらいいのでしょうか?
可能な限り、正常組織に対しては放射線を当てずに、がんの部分にはたくさん放射線を当てて、がん細胞を最大限に駆除する工夫が必要です。
このシステムは非侵襲的な画像診断であるMRIと放射線治療システムとを一体化させた、いわば「放射線治療のできるMRI」と言える装置です。
■メリディアンの特徴
①正常組織と腫瘍を同時に監視します。
②位置合わせのための余分な放射線被曝はありません。
③CTで見えない病変もMRIで見える。